多くの方に愛された喜劇王、志村けんさん。
志村けん ©時事通信
世界中が新型コロナウイルスに立ち向かっている中、志村けんさんが亡くなったという大変悲しいニュースがありました。
私も知った時は「え?」って固まってしまいました。
入院され懸命に治療されているということでしたが、快方に向かっているという情報もあったので元気に復帰してほしいなと思っていた矢先ですごく残念です。
直接お会いしたこともないのに、親戚のおじさんが亡くなったようなとても身近な感覚がしています。
持病はなかったということらしいのですが、長年のヘビースモーカー(現在はやめていたという情報も)、お酒大好き、しかも2月にポリープの手術をしているということは普段より免疫力が落ちていてもおかしくないし、重症化のリスクは高かったのかもしれません。
とにかく残念。本当に悲しい。
私自身子供の頃から、「8時だよ全員集合」、「カトちゃんケンちゃんご機嫌テレビ」、「バカ殿様」、「志村けんのだいじょうぶなあ~」と、がっつりお世話になった世代です。
分かっているのに何度見ても笑ってしまうギャグ、ひげダンスも踊ったな~とか、ちょっとエッチなバカ殿さまにむふふってしたな~とか、思い出がよみがえります。
たくさんの方が言っているように、「だいじょうぶだあ~~~」って元気に復帰してほしかったなあ。
そんな志村けんさんの追悼を込めて、『四柱推命からみる志村けんさん』を見ていきたいと思います。
穏やかに照らす太陽。そしてとにかく明るく、ポジティブ!
志村けんさんの命式がこちらです。
志村けんさんのベースは「丙」。「太陽の人」です。
たくさんの人を明るく照らし、元気をあたえてくれる。
人を惹きつけるカリスマ性を持った人気者で、周りへの影響力も大。
何か小細工をするわけもなく、只々その場にいるだけでパッと目に付くオーラを持っている人が多いです。
そして「丙戌」の戌の季節は晩秋。「丙戌」は晩秋の太陽。
太陽は太陽でも真夏のギラギラしたような太陽ではなく、もうすぐが冬訪れようとしている時のぽかぽかとした穏やかな太陽。ちょっとなごり惜しいような、哀愁のある山に沈みかかる夕陽です。
強烈な個性としての影響力というよりは、穏やかでホッとするような、いつの間にか心に住み着いて忘れられない。そんな影響力がある人です。
そして「おおう!」と思ったのが、日柱、月柱、年柱共に十干がすべてプラス。さらに十二支もすべてプラス。6プラス!!
根っからのポジティブ人です。
なんとかなる、なんとかする。自分が動く。自分で作り上げる。それが当たり前で物事を見ています。だから人からの影響を受けにくい。人の意見を聞いたとしても、最後は「私はどうしたいか」で物事を決める。
通変星に自立星はありませんが、干支がすべてプラスですから、自分の意志は貫く強さ、自分軸というものをしっかりと持たれてたんじゃないかなと思います。
いつまでも子供のような心を持ち、たくさんの人に囲まれたチャーミングなおじいちゃん。
通変星、十二運星を見ていきましょう。
◆ 食神 … 人生を楽しむために生まれてきた人。永遠の五歳児。
◆ 偏財 … 人とのつながり、縁を大切にする。ワイワイ大好きパーティーピーポー。
◆ 偏印 … 頭の回転が抜群。好奇心旺盛で新しいこと大好き。
なんと楽しそうな!!
この命式を見て、お酒大好きで夜な夜な繁華街で楽しんでた志村けんさんの姿が目に浮かびました(笑)
食神はとにかく楽しまなきゃ損!ワクワクを基準に生きる人です。食べることも飲むことも、おしゃべりすることも大好き。楽しさを経験するために生まれてきた星です。
その「食神」を2つ持っています。
そしてさらにパーティーピーポーと言われる「偏財」をお持ちです。
「偏財」もとにかくたくさんの人とワイワイすることが大好き。誰に対してもフレンドリーに接し、たくさんの人脈を広げていきます。ノリと勢いでムードメーカーになりますが、その反面人の気持ちを汲むこともとっても得意です。
そして他の「偏財」の特徴は、大きく稼いで大きく使う。ダイナミックな回転財を持っています。夜のお店でぱーーーっとお金を使ってる姿は、「偏財」さんですね!
「偏印」はとにかく頭の回転が速い。好奇心が旺盛で最先端のものやが大好きなアイデアマン。新しいことにワクワクしながらチャレンジして、ゼロから何かを生み出すことのできる星です。
とにかく知識の引き出しが多いので、志村けんさんとのお話はウィットにとんでて楽しいだろうな~ってのが想像できます。
そして十二運星を見ると「長生」×2と「墓」。
◆ 長生 … 信用の星。上品でスマート。
◆ 墓 … 研究熱心。凝り性。常識人。
通変星はどちらかと言えばわちゃわちゃした感じで、楽しいこと命!みんなで楽しもう!遊ぼう!って感じなんですが、持って生まれたエネルギーの質はとっても穏やかで落ち着いています。
夜のお店で遊び方も、たくさんの女性とのお付き合いを上手にされているのは、他人から信用を得られる長正ゆえんかもしれません。
これだけ見ると楽しいことに全力投球してただけに思えるんですが、実は結構さみしんぼさんの星も持っています。
「丙」と「墓」は一人では耐えられない。誰かそばにいてほしい寂しがり屋な星です。
命式を見ていくと、1人でいる時間が必要であったり、1人で何かを集中してやりたいっていう星が全くありません。
そんな中、寂しがり屋で孤独に耐えられない星を持っているわけですから、夜な夜な飲み歩いてたくさんの人に囲まれて楽しく過ごす生活は志村けんさんにとってはとっても幸せなことだったんじゃないかなと思います。
第二宿命は「傷官」、「沐浴」。
命式には載っていませんが、第二宿命というものがあって、そこから「人生を通して社会に求められる役割」を見ることができます。
外側から求められる自分の立場、役割はどんなものか?ということです。
そこに「沐浴」があります。
「沐浴」は「自由とロマンの星」。
たくさんの方とお付き合いされ、結婚を意識することもあったんじゃないかと思うんです。でも、一生独身を通された。
そこに「沐浴」をすごく感じます。
これぞ星を活かした人生。かっこいい!
命式をみてみると、志村けんさんのイメージと命式がそのまんまでした。
仕事用の志村けんでを演じてたのではなく、そのまんまの志村けんでみんなを楽しませ笑わせてくれて、そしてみんなから愛された。
プライベートでも仕事でも表裏がなく、そのまんまだったように思います。
プライベートも仕事も、自分も楽しんで、人も楽しませる。
そして持って生まれた才能すべてを存分に活かして、「志村けんを生きた」。
すごく羨ましいし、カッコいい!!!
こんなに早くお別れするとは思わなかったので受け入れるのに時間はかかりそうですが、有り難いことにたくさんの映像も残っているので、これからもたくさんの人に笑いを届けていってくれると思います。